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大阪信用金庫さまの市信だより「せんだぎ」(2010年9月)

大阪市信用金庫さまの発行する市信だより「せんだぎ」の2010年9月号にマネーコラム担当で執筆させていただきました。

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9 月号のテーマは「基礎知識を身につけて、上手に外貨預金を活用しよう」というテーマで執筆させていただきました。
日本の預金の金利の低いこの時代、株や投資信託、そして外貨預金に興味を持たれるひとも多いはずです 。

メリットばかりでなく、デメリットも理解した上で選択していただければと思います。

銀行でもさまざまな資産形成のための商品が販売されている

かつての金融機関では、業法の垣根があり、銀行は普通預金や定期預金といった商品しか取り扱いができませんでした。

ですので、海外の資産に投資をしようとすると外貨預金だけしかありませんでしたが、今はさまざまな金融商品を銀行などが窓口となって販売できるようになりました。

代表的な金融書品としては、投資信託と生命保険商品になります。

あくまでも銀行は「窓口」

特にご高齢の方でちょくちょく勘違いされているのが、銀行で販売されている金融商品がすべて、その銀行の金融商品だと思われていることです。

銀行商品≒元本保証というイメージもあり、「銀行で勧められた商品が値下がりして損失を被った。そんな話は聞いていなかった」などというトラブルも多発しています。

銀行で取り扱っている商品で、預金以外は、単に銀行は「窓口」になっているだけで、決して銀行の商品ではないということです。

稚拙な例かもしれませんが、食料品スーパーなどをイメージしてください。例えば、イオンに牛乳を買いに行きました。では、かった牛乳はイオンが作ったと思われますか?もちろん、プライベートブランド商品でイオンの商品もならんいるかもしれませんが、大部分が雪印だったり小岩井だったりと他の会社の商品ですよね?

イオンは買い物窓口として製品を販売している会社の商品を並べて販売しています。

銀行も同じです。自行の商品やグループ企業の商品もありますが、多くは別の会社の商品を窓口として問扱っています。

取り扱っている商品は、投資信託や保険商品となり、預金のように元本保証ではないことに注意が必要です。

生命保険の場合の注意点

生命保険にもさまざまな商品があります。死亡保障に絞ったとしても、死亡などに対してある一定の期間だけを保障する定期保険や、満期保険金と同額を満期までの期間保障する養老保険、一生涯死亡などの保障を行う終身保険などがあります。

もちろん、医療保険やがん保険などの商品もありますが、貯蓄性を重視した商品の場合、養老保険や終身保険などが一般的です。

養老保険や終身保険の場合、気を付けたいのは保険料払込総額に対しての満期保険金や解約返戻金の金額です。保険期間や解約返戻金を受け取るタイミングによっては、払込保険料総額を下回る(つまり、損をしてしまう)可能性があります。

また、養老保険や終身保険の中でも、保障額や満期保険金、解約返戻金の金額をよくするために外貨建ての商品もあります。

外貨建ての商品の場合、その通貨の為替変動が満期保険金や解約返戻金を円で受け取った時の金額影響を及ぼします。結果として大きなリターンを得る可能性がありますが、逆に大きな損失を被る可能性もあります。

投資信託の場合の注意点

投資信託は、多数のお客さんから資金を集めて、数十億円といった大きな資金として、投資の運営・管理を行う商品です。

少額から行うことができ、多くの投資信託の場合、購入・売却のタイミングも比較的自由に選ぶことができます(一部商品では、売買に制限のある商品もあります)。

しかし、必ず投資がうまくいくとは限らず、大きな損失を被ってしまう場合もあります。

そこで重要なのがその商品がどのような投資対象に投資をしているのか?どのような投資方針を持って投資を行っているのかを知って、どの程度のリターンを見込むことができるのか?そのため、リスクはどの程度の大きさになるかを理解して購入の判断を行うことが大事です。

また、毎月分配金型の投資信託のように、定期的に一定の金額が分配金とされて受け取ることができるような商品の場合、運用状況によっては、自身の資産から分配金を受け取ることで、運用に残る資金が元本を下回るような可能性もあります。

分配金は利息のように元本から別途支払われるものではありません。元本が増えた(または減っていても)その元本から取り出して支払われるものとなります。

利息と分配金は性質が異なりることを理解した上で、受け取った分配金をどのように使うのかを考えることが大事になります。

また、投資信託の購入には別途手数料が必要になる場合が多く、銀行で販売している投資信託の多くは購入額の3%となっています。そして、投資信託は手数料を含めて100万円分を購入する、といったことが可能です。つまり、3万円弱の手数料を差し引かれた97万円弱の資金が運用にまわるようになっていますので、手数料がどの程度なのかも確認しましょう。

ファイナンシャルプランナーに相談をしよう!

このように、銀行で取り扱っている商品を一つとっても、多品種ですし、注意点も多くあります。

複雑化している金融商品を一人で考えて選ぶことは難しくなっています。

自分自身で選ぶことに自信がない人は、ホームマネーのプロであるファイナンシャルプランナーに相談して、確認しながら商品の選択、購入をするのがいいでしょう。

金融商品は大きなリターンが期待できる商品であればあるほどリスクも大きくなってきます。

あなたが考えているリスク・リターンと選ぼうとしている商品のリスク・リターンはマッチしているでしょうか?

また、見逃しているリスクはないでしょうか?

そんなところをサポートをするのもファイナンシャルプランナーの役目です。

是非ファイナンシャルプランナーをマネーのアドバイザーとして活用してもらえたらと思います。

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