資産運用の極意はリスクを下げること

資産運用をしていて、チェックするポイントとして、「いくらになるか」を考える人は多いと思います。

つまり、リターン(利回り)が何%になるか?

を考えると言う事です。

老後資金などでいくら必要なのか、それに対していくらのお金が準備できて足らない分を埋めるには利回りが何%必要か、と考えることは非常に大事です。

必要のない大きなリターンを目指して、リスクを大きくする必要はありませんからね。

リターンが同じならそれでいい?

リターンが同じになるなら、変動幅(リスク)は大きくてもいいんじゃない?と思ってしまうこともあります。

例えば、次のような年平均リターン5%の商品があったとします。

商品A:20%上昇、10%下落を繰り返す

商品B:50%上昇、40%下落を繰り返す

商品A、Bは平均するとどちらも年平均リターンは5%です

計算は以下のようになります。

商品A:(20% + (-10%))÷2 = 5%

商品B:(50% + (-40%))÷2 = 5%

 同じ年平均5%ですよね?

しかし、実際にはどうでしょうか?

年平均リターン5%でも資産が減る!?

次のグラフを見て下さい。

このグラフは商品A(青線)、商品B(赤線)が100からスタートした時の資産の動きを示したグラフです。

g001

どうでしょうか?

同じ年平均リターン5%なのに、商品Bは10年後はマイナスで終わっています。

いくら一年のリターンが高かったとしてもブレが大きいとマイナスになってしまいます。

数値的に見てもリターンが同じならリスクを抑えることが大事なことがわかっていただけたかと思います。

また、わたしたちが、普通の生活の中で運用するとしても、ブレが大きいとドキドキしてしまい、不安になってしまうことも多いかと思いますので、精神的にもリスクは抑えた方がいいですよね!

リスクを抑える方法は?

リスクを抑える方法はいくつもありますが、その中でも有効なのが分散投資です。

複数の市場に投資することによってリスクを抑えることができます。

ただ、闇雲に分散投資をしても意味がありません。

きちんと老後資金などで必要なお金を準備できる年平均リターンを考えた上で、分散投資を行うことが大事です。

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この記事を書いた人

中野 敦成のアバター 中野 敦成 ファイナンシャルプランナー(FP)

理系の大学を卒業後、エンジニアとして就職、金融機関勤務を経ず、2005年独立系FP事務所LBプランニングを開設。年間500件以上のマネー相談を受け、「生活者目線のわかりやすい説明」が評判を呼び、NHKや関西テレビなどでの出演、auカブコム証券、ARUHI、信用金庫などでのマネー記事の執筆、企業や行政などでのマネーセミナーなどの実績を持つ。現在も個人の住宅購入、資産運用、保険の見直しなどマネー相談を中心に活動中。2級ファイナンシャルプランナー技能士、AFP、証券外務員二種、DCプランナーを保有

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