生命保険は「いい夫婦」でも分けなきゃいけないモノ

11月22日は、「いい夫婦」の日ですね。

わたしの事務所にご相談に来られるご夫婦のお客さまは「いい夫婦」な方が多いのですが、「いい」のカタチはさまざまなようです。
ぴったり意見があってる「仲良し」夫婦、お互いの持ち味を知って、「これはあなたにお任せ」夫婦。あーだこーだと意見を出し合う「合議制」夫婦。どのご夫婦も「いい夫婦」だなぁって独身のわたしにはうらやましい限りです。

生命保険は「いい夫婦」だから分けておこう!

仲が良いご夫婦でも、きっちりと分けておく必要のものがあります。

それは、生命保険

セット販売を得意とする保険会社の商品には、「夫婦型」や「配偶者特約」といった形で、ご主人(または奥さま)の保険とセットになって二人の万が一に備える商品があります。

保険料だけで考えると、別々で加入するよりも割安で、申し込みもひとつの申込書でできてしまうので良いように見えてしまいますが、セットタイプの保険には次のような落とし穴があります。

・主契約がなくなると、特約もなくなる : 例えば、ご主人の死亡保険を主契約として、ご夫婦の医療保険を特約で加入していたとします。ご主人がお亡くなりになった場合、死亡保険金が支払われて、この保険は契約が終わってしまいます。特約だけを継続するということができないので、残された奥さまの医療保障がなくなってしまうということがあります(特約のみの保険料を一時払いするなどで保障を継続できる商品もあります)。実際にわたしのお客さまでもご相談前に夫婦型のがん保険に加入されていて、ご主人がお亡くなりになったにも関わらず、奥様のがん保険の契約を維持するためにずっと同じ保険料を払っている方がいらっしゃいます。

・ご主人の保障より小さい保障しか奥さまには付けれない :ご主人の医療保険の夫婦型として、奥様の医療保障を付けた場合、ご主人の保障の6割しか保障が付けれない、といった制限があります。そうなると、奥さまの保障を最低限と設計した場合、ご主人の保障は1.4倍となり、結果として保険料も割高になる可能性もあります。ご主人が外で働いて奥さまは専業主婦だから奥さまの医療保障は少なくていい・・・なんてことはないと思います。治療でかかる費用は同じくらいかかりますし、奥さまが働いていることが普通になっているので、安易に夫婦型にするのは要注意です。

生命保険は家族に万が一があった場合の際に生活が困らないために準備するための道具です。

「安いから」「楽だから」とカンタンに考えずにしっかりと考えて選んでくださいね(^.^)

LBプランニングでは、現在加入している保険がどんな保障内容なのか、保障額が適正なのか、家計に大きな負担になっていないか、などをファイナンシャルプランナーの視点からお客さまの立場になってアドバイスをしていいます。

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この記事を書いた人

中野 敦成のアバター 中野 敦成 ファイナンシャルプランナー(FP)

理系の大学を卒業後、エンジニアとして就職、金融機関勤務を経ず、2005年独立系FP事務所LBプランニングを開設。年間500件以上のマネー相談を受け、「生活者目線のわかりやすい説明」が評判を呼び、NHKや関西テレビなどでの出演、auカブコム証券、ARUHI、信用金庫などでのマネー記事の執筆、企業や行政などでのマネーセミナーなどの実績を持つ。現在も個人の住宅購入、資産運用、保険の見直しなどマネー相談を中心に活動中。2級ファイナンシャルプランナー技能士、AFP、証券外務員二種、DCプランナーを保有

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