つみたて投資は下がったら「ラッキー」!?

資産運用でやっぱり気になるのは値動きですよね。

「長い期間をかければ、資産は増えていく」

「リーマンショック直前の株価より今(2019年)の方が
高いことからもわかるように長期運用が大事」

と言われて、頭でわかっていても損失が出ているとあまりいい気分ではありませんよね。

プラスになっていると喜んでいると次の月にはマイナスになっていて、
一旦マイナスになるといつまで経っても回復しない、「いつまでマイナスが続くのだろう」
「もしかしたらもう上がらないのでは・・・」とおもってしまうこともあるでしょう。

そういった意味で言えばつみたて投資は下がっても少し気が楽かもしれません。

 

「定額」で買うのがポイント

定額とは、決まったタイミング(例えば月一回)で同じ金額を購入する頃です。

投資信託を使って積立投資をした場合は、自然と定額(毎月1万円づつ)で
購入することになるので、もしすでに積立投資をスタートしていたとしても
意識をしている人はすくないかもしれません。

同じ金額で購入するという事は、例えば、毎月1万円購入する場合でも、
その商品の値段が日々変わる場合、購入する日の金額によって購入できる数が変わります。

例えば、1つ100円であれば、100個、1つ50円であれば200個買える訳です。

資産運用をしていると投資信託の基準価額(値段)は日々かわります。100円だった
商品が50円になれば50円損になるわけです。

持っている商品については値段が下がってがっかりなのですが、購入するとするとどうでしょうか?

100円の時より安く購入できるのでお得ですよね?

これが、タイトルに書いてある「つみたて投資は下がったら「ラッキー」」という事になります。

さらに、同じ金額を購入しているという事は、安くなるとたくさん購入することができます。

逆に高くなった場合、例えば、100円が200円になった場合は、50個しか買うことができません。

つまり、高い時には少なくしか買わないことになります。

安い時にたくさん買って、高い時には少なく買う。普段の買い物でも鉄則ですよね。

 

安く買えてラッキーと思おう

つみたて投資を続けているときは、持っている商品の価格が下がったとしても、
「今月は安く買えるからラッキー」と思うととても気が楽ですよね。

積立投資は、下がったことを悲しむのではなく、プラスの材料とすることができるので
気持ちとしても楽ですし、実際に効率的な運用ができるといった実際の運用効果としても期待ができます。

 

売却の時期はご注意を

とはいえ、資産運用は将来何かに使うためにお金に働いてもらうのが多くの人の目的だと思います。

積立投資は続けているときは「下がったらラッキー」と思えるのはとても良いのですが、
使う寸前で資産価値が下がってしまってはどうしようもありません。

使う予定の金額が準備できなくなっているのは悲しいですよね。

ですので、スタートするときには積立投資はあまり値段の騰落を考える必要はありませんが、
使う時期に近づいてきたら、その資産のどのようにするのか?資産配分などを調整していく必要があります。

資産運用をスタートするときはもちろん、定期的なお金の健康診断(メンテナンス)や
ライフプランの変化による運用方法の変更、そして実際に使うタイミングでの運用プランニングなど
ファイナンシャルプランナーにもアドバイスを受けながら夢や希望を実現してもらえたらと思います。

 

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この記事を書いた人

中野 敦成のアバター 中野 敦成 ファイナンシャルプランナー(FP)

理系の大学を卒業後、エンジニアとして就職、金融機関勤務を経ず、2005年独立系FP事務所LBプランニングを開設。年間500件以上のマネー相談を受け、「生活者目線のわかりやすい説明」が評判を呼び、NHKや関西テレビなどでの出演、auカブコム証券、ARUHI、信用金庫などでのマネー記事の執筆、企業や行政などでのマネーセミナーなどの実績を持つ。現在も個人の住宅購入、資産運用、保険の見直しなどマネー相談を中心に活動中。2級ファイナンシャルプランナー技能士、AFP、証券外務員二種、DCプランナーを保有

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