FPと一緒に貯金からステップアップしませんか?

最近では、NISAやiDeCoなどの非課税制度を使った資産運用が話題になり、資産運用を始める人も多くなっています。

2025年6月末時点のNISAの口座は約2,696万口座となっています。とても多いようにも思えますが、18歳以上の人口が約1億人とすると、4人に1人が口座を保有していることになりますが、逆に言えば4人に3人は口座を持っていないといえます。

また、口座は開いても何も行っていない人も一定数いるとも言われています。

つまり、NISAやiDeCoは話題にはなっていて、どんどん資産運用を行っている人は増えているのは確かですが、資産運用を行っておらず、まだまだ貯金だけの人も多いということになります。

実際に、わたしの地元の飲み屋さんでも、「やってみたいとは思うけど・・・」というように興味はあっても、スタートできていない知人はたくさんいます。

今回はそんな、今は貯金だけしかしていないけど、資産運用をしてみたいな、と思われている人が一歩踏み出せるヒントを大阪で20年超のファイナンシャルプランナーとしていろいろな人のご相談を受けた中野がお伝えします

目次

そもそもどこでNISA口座開設をしたらいいかわからない

そもそもNISA口座はどこで作れるのか?どこで作るのがいいのか?がわからない、といった質問もよく聞きます。

基本的には、NISA口座は証券会社で開設できるのですが、銀行やゆうちょなども金融商品取引業の登録を行っているため、証券会社と同様に銀行の窓口などでもNISA口座が開設できるようになっています。また、証券会社の中でも店舗を持たず、インターネットのみで業務を行っている、いわゆる「ネット証券」もあり、わざわざ店舗の窓口に平日の日中に時間を作って行かなくても、スマホ一つでいつでも口座開設を行うこともできます。

ですので、意外にNISA口座はどこでも作ることができるので、NISA口座を作るときは「自分にあったところ」がいいかと思います。

ただ、自分にあった、がどんなのが自分にあったものかがわからないかと思いますので、次のようなポイントで選ぶのもいいでしょう

サポートしてくれる人がいるか、いないか

口座開設をするとき、商品を選ぶとき自分一人ではできない、選べない、という人は銀行窓口で口座開設をしてもいいでしょう。また、IFAを兼業しているファイナンシャルプランナーに相談するのもいいでしょう。「IFA」は、Independent Financial Advisor(独立系ファイナンシャルアドバイザー)の略で、証券会社などの金融機関と提携しながら、独立した立場で投資家にアドバイスやサポートを行う専門家のことを指します。

それぞれに特徴がありますので、注意点などについて紹介します。

銀行でNISA口座作るときの特徴や注意点

◇店舗があり担当が無料でサポートしてくれる

銀行の場合は、支店、店舗があり、そこに勤務している銀行員が口座の開設や商品の紹介をしてくれます。対面でいろいろと聞くことができるので、安心感をもちながら資産運用をスタートできるでしょう。

◇投資できる商品が限られる

銀行でNISA口座を作ったときは原則投資信託のみとなります。NISA口座、成長投資枠では投資信託だけでなく、株式なども購入することができます。

資産運用に慣れてきて「個別株もNISA成長枠で買いたいな」と思っても購入することができません。

また、ネット証券などに比べると投資信託の商品数も少ない傾向があります。広い選択肢から選びたいという場合も銀行でNISA口座を作った場合は注意が必要です

◇投資信託の購入手数料がかかる場合もある

多くの銀行では、投資信託の購入時に手数料が必要な場合や、商品によって手数料がかかります。どうしても店舗を持っていることや人員を配置しているとよりたくさんの収益がないと成り立ちません。ネット証券の場合は、店舗や人員の配置がいらない分、ほとんどの投資信託の購入手数料は無料となっています。

◇担当さんがずっと同じでない可能性もある

金融機関の場合、ずっと同じ店舗や支店、部署にいるとは限りません。多くの場合、金融機関は3年毎くらいに配置転換や異動があります。担当者が変わってしまうと、運用の考え方や方針などを改めて説明したりする必要があったり、担当者によっても資産運用のスタンスが異なる場合がありますので、継続的に同じようなアドバイスは難しいかもしれません

IFAを経由してNISA口座を作るときの特徴や注意点

◇担当が口座開設から運用方法までトータルにアドバイスしてくれる

IFAは前述のように券会社などの金融機関と提携しながら、独立した立場で投資家にアドバイスやサポートを行う専門家です。

口座開設や運用の考え方や具体的な運用商品の紹介などを行ってくれます。

ただし、IFAは提携している金融機関でお客さんの口座を開設してサポートを行いますので、「開設済みのNISA口座での運用をサポートしてほしい」と思ってもできません。このような形でのアドバイスには投資助言業や投資顧問業などの資格、登録などがあり、かなりハードルが高くなってしまいます。

ファイナンシャルプランナーも運用の基礎知識や運用方針のアドバイス、アセットアロケーションの作成サポートなどはできますが、個別具体的な運用商品の選定はしてはいけないことになっています。

◇時間や曜日の自由度が高い

店舗のある証券会社や銀行の場合、原則、営業時間内でのサポートに限られるため、土日や夜に相談したいと思っても、なかなか相談することはできません。

これに対してIFAは独立した立場で活動をしているので、自身の考えで行動することができますので、土日や夜でもサポートを受けることができる可能性が高くなります。とはいえ、IFAをしている人によってスタンスなどは違いますので、どのIFAも土日や夜に相談できるとは限りません。

◇原則、担当は変わらない

担当していたIFAが廃業しない限り、顧客の管理は口座を開設したIFAが続けることになります。なので、銀行などのように数年で担当がかわるということはほとんどありません。

長くアドバイスを受けながら、資産運用を行っていきたいという人にはぴったりだと思います。

◇個別株式や債券なども購入できる

銀行と異なりIFAの場合、提携金融機関が扱っている商品をほぼすべて提案することができます。このため、個別株や債券、場合によってはアメリカなどのが海外の株式なども購入することも可能です。

◇提携金融機関によって商品ラインナップが異なる

IFAの提携先の金融機関は、ネット証券もあれば、中小の証券会社と提携している場合もあります。

前述のようにIFAは提携金融機関の商品を紹介することができますが、その金融機関の商品ラインナップが少なければ、紹介できる商品の幅は狭くなってしまいます。

相談しよとしているIFAがどこの金融機関と提携しているか、どのような商品が提案してもらえるか、確認しましょう。

◇購入手数料がかかることもある

IFAだけで活動している人の収入減は購入手数料などになってきます。このため、投資信託の購入の時に手数料が発生する場合もあります。IFAそれぞれで活動方針やビジネスプランは異なりますので、IFAを経由して資産運用を行う場合は、手数料についても確認するようにしましょう。

資産運用と言うと、

  頻繁に売ったり買ったりしなくてはいけない

  毎日、価格をチェックしなくてはいけない

  知識を勉強しんなくてはいけない

というように、「○○しなくてはいけない」

と思っている人が多いようです。

もちろん、そのようなことが必要だと言う専門家も

いるかもしれませんが、ファイナンシャルプランナーの

考える資産運用はちょっと違います。

時間を味方につけた資産運用をしよう

もし、あなたが短期間で大きな利益を得ようとすると

毎日相場をチェックしたり、専門的な取引きの知識を

学ぶ必要がありますが、時間を味方につけた資産運用の

場合、そのような作業や知識は必要ありません。

大事なのは「いつ」「いくら」

時間を味方にした資産運用で重要なのは、

毎日の努力や専門的な投資の知識ではありません。

大事なのは、「いつ」「いくら」必要であるかです。

同じ元手であっても、

10年後に1,000万円必要な場合と

30年後に1,000万円必要な場合では

保有する商品が全く違います。

しかし、「いつ」「いくら」がわかれば、

必要のないリスクを取る必要もありませんし、

一度設定をすれば、3~4ヶ月に一度の

確認と状況によって少しの作業をすることで

事足ります。

「資産運用なんて、わたしには無理」と

思わず、貯金からステップアップしませんか?

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この記事を書いた人

中野 敦成のアバター 中野 敦成 ファイナンシャルプランナー(FP)

理系の大学を卒業後、エンジニアとして就職、金融機関勤務を経ず、2005年独立系FP事務所LBプランニングを開設。年間500件以上のマネー相談を受け、「生活者目線のわかりやすい説明」が評判を呼び、NHKや関西テレビなどでの出演、auカブコム証券、ARUHI、信用金庫などでのマネー記事の執筆、企業や行政などでのマネーセミナーなどの実績を持つ。現在も個人の住宅購入、資産運用、保険の見直しなどマネー相談を中心に活動中。2級ファイナンシャルプランナー技能士、AFP、証券外務員二種、DCプランナーを保有

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