投資信託は「売れてるからいい商品」なワケではない!?

ファイナンシャルプランナーの中野です。

老後の生活費準備のために資産運用を始める場合、貯金、預金だけでは目標金額に達しない場合、資産運用も使って目標に達成するようサポートをしています。

資産運用を行う時に使う金融商品はいろいろあります。

たとえば、生命保険、外貨預金、不特法商品、債券、株式、投資信託など、さまざまです。

その中でも少しずつスタートしていくには、投資信託や外貨預金などは使いやすい商品のひとつだと思います。

投資信託の「いい商品」って?

外貨預金は円がドルやユーロになるだけで、「預金」のイメージがあるのでわかりやすいようですが、投資信託となると、「どんな商品がいいのか?」と悩まれる方が多いです。

では、ちょっとイメージしてみてください。投資信託のいい商品ってどんなものでしょうか?

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もしかしたら、「ムチャムチャ儲かる商品」「絶対損しない商品」「何もしないで確実にプラスになる商品」とかをイメージしたかもしれません。

しかし、残念ながらそんな投資信託はありません。

投資信託に限らず金融商品で「絶対」はありませんので、「絶対」という言葉がでたら詐欺だと思ってもいいかもしれません。

つまり、誰にとってもいい商品はないと言えます。

ですので、あなたにとっていい商品を探し出すことが重要になります。

探し出すときの注意点をお伝えします。

人気ランキングはアテにならない!?

同じ様な商品がある場合、価格.comとかでランキングがあるように、投資信託にもランキングがあります。

代表的なランキングを紹介している会社でモーニングスターという会社があります。

この会社は日本国内で販売されている投資信託のほとんどを網羅していて、いろいろな情報やサービスを提供しています。

このモーニングスターも投資信託のランキングをしています。

ランキングの方法順番付としては、

リターン

レーティング

シャープレシオ

コスト

純資産

などで評価をしています。

一般的な人気ランキングに近いのは「純資産」になります。

純資産とは、その投資信託が持っている資産の総合計金額になりますので、たくさんのお金を集めている ≒ たくさんの人が買っていることになります。

では、この純資産で(ETFを除いて)一番になっているのは、毎月分配型の海外債券に投資する投資信託です。

さて、どうでしょうか?

老後資金だから今の分配はいらない

海外は為替リスクがあるからイヤだな

債券よりもう少しリターンがある商品の方がいい

などの希望があれば、この商品はあなたにとっていい商品ではない。となります。

商品ありきで考えない

資産運用を考えるときは、得たいお金とそれを得るためのリスクが必ずあります。

買ってみてから「ちょっと違うな」と思って商品を変えるのもいいかもしれませんが、損をしてからでは気分はよくないと思います。

「こんなはずでは・・・」と思わないように選ぶ必要があります。

選ぶためには、

自分がどれくらいのお金をいつ欲しいのか

そのために今いくら出すことができるのか

を知ってからそれに合った商品を選ぶ必要があります。

なんとなく、ではなくまずは目標を決めて、それから商品を選びましょう。

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この記事を書いた人

中野 敦成のアバター 中野 敦成 ファイナンシャルプランナー(FP)

理系の大学を卒業後、エンジニアとして就職、金融機関勤務を経ず、2005年独立系FP事務所LBプランニングを開設。年間500件以上のマネー相談を受け、「生活者目線のわかりやすい説明」が評判を呼び、NHKや関西テレビなどでの出演、auカブコム証券、ARUHI、信用金庫などでのマネー記事の執筆、企業や行政などでのマネーセミナーなどの実績を持つ。現在も個人の住宅購入、資産運用、保険の見直しなどマネー相談を中心に活動中。2級ファイナンシャルプランナー技能士、AFP、証券外務員二種、DCプランナーを保有

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