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資産運用セミナー

2011/11/05

都市綜研インベストバンク株式会社さまと共催で資産運用セミナーを開催しました。

セミナータイトルは「 “銀行では教えてくれない!” 銀行が勧める商品のカラクリ」ということで、資産運用の基本と商品の仕組み。銀行で勧められる商品のカラクリをお伝えいたしました。

銀行おすすめの商品では、「こんなんありますよねー」とお話しすると結構みなさん「うんうん」とうなずいていましたが、気をつけるポイントをお伝えすると、なるほど~という雰囲気になっていました。

銀行だからって信用しすぎずに、しっかりと判断しなきゃいけないんだと思っていただくきっかけになれば嬉しいです。

金融機関の種類は?

金融機関、簡単に言うと直接お金に関わる会社のことですが、大きく分けると次の3つになります。

  • 銀行
  • 保険会社
  • 証券会社

実は、これまでは銀行、保険会社、証券会社はそれぞれ分野が異なり、販売している商品がそれぞれで異なっていました。

保険会社が取り扱っている商品は銀行や証券会社では取り扱っておらず、証券会社で取り扱っている商品は銀行や保険会社では取り扱っていない、という状況が長く続きました。

しかし、最近では、銀行が保険会社の商品や証券会社の商品の販売や仲介などをしていることがあります。

なので、「銀行だから元本保証」「銀行だから安全」ということが言えなくなってしまっているのです。

銀行の商品でないものを銀行で販売している?

銀行で販売している商品は銀行が作っていて、管理もしていると考えている人が少なくありませんが、前述のように、銀行でも証券会社や保険会社の商品を取り扱っています。

なので、銀行の窓口で手続きをしたけども、実際は保険商品であったり、投資信託といった株式や債券、不動産に間接的ン投資する元本が保証されていない金融商品であったりもします。

抱き合わせ販売のようなことも

場合によっては、銀行の商品、定期預金と証券会社のが主としている商品の投資信託をセットで販売している場合もあります。

例えば、定期預金50万円と投資信託50万円を購入すると定期預金の金利が3.0%(3ヶ月)になりますよ、といったような販売方法がとられているようなこともあります。

定期預金の金利の良さにつられて購入した、という相談者もわたしのFP相談にお越しになられたこともあります。

一件お得にみえるような商品ですがいろいろと気を付けないといけないところがたくさんあります。

投資信託の商品内容を理解しているか?

まずは、セット販売されている投資信託の内容についてです。

先ほどもお伝えしたように、投資信託は株式や債券、不動産などの値動きのある投資対象で構成された金融商品です。

一口に投資信託といってもその商品内容はさまざまで、リスクの高いものからリスクの低いものまでさまざまです。

一つ確実に言えるのは銀行の定期預金などのように元本保証ではないということで、プラスになることもあれば、マイナスになることもあり、その振れ幅は、投資先によって多いく違いますので、購入するときはどのような資産に投資をしている商品なのかを理解して保有する必要があります。

銀行だから安全な商品だろう、と気を緩めてたりしませんか?

投資信託には販売手数料がある

銀行で投資信託を購入する場合、購入する際に手数料が必要になることがほとんどです。販売手数料は商品によって異なりますが、購入額の1~3%に設定していることが多く、銀行で取り扱っている商品のほとんどが販売手数料を3%に設定しています。

50万円分の投資信託を購入すると15,000円の販売手数料が必要になります。

しかし、この販売手数料も見えにくくなっています。例えば、購入額が50万円としても、「販売手数料を含めて50万円分購入」とすることで、手数料を支払っている感覚がなくなってしまいます。

実際には約15,000円の手数料が差し引かれて約485,000円分の投資信託を保有することになります。つまり、50万円からマイナス15,000円から投資をスタートすると考えてもまちがいではないでしょう。

定期預金の上乗せ金利は何ヶ月有効?

上記のように、定期預金の金利が3.0%(3ヶ月)となっているとどう考えるでしょうか?

50万円に対して金利が3.0%つくのだから、15,000円の利息がつく・・・訳ではありません。

あくまでも3カ月間だけが3.0%なので、3ヶ月/12ヶ月で3,750円が利息となります(実際には利息には約20%の税金が天引きされます)。

抱き合わせで買った投資信託の販売手数料が15,000円だとすると、3,750円の利息をもらったとしても、この時点では赤字・・・となってしまいます。

FPに相談することが大事

セット販売のお話一つとっても、これだけの注意点があるのです。

「銀行だから大丈夫」という時代は終わってしまいました。

そして、預金に預けていても資産が増えないことも確かです。

今後はしっかりと自分自身で自分の資産を増やすことが大事な時代になっています。

「仕事も忙しく、自分一人ではなかなかお金のことまで考えられない」「中立的な立場で専門家のアドバイスが欲しい」など自分だけでは処理しきることができないお金のことをサポートするのがファイナンシャルプランナーです。

大事な資産をしっかりと育てていくためにも、是非ファイナンシャルプランナーに相談してもらえたらと思います。

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