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今注目の不動産投信

2007/11/21

日本セカンドライフ協会(JASS)さま主催のセミナーで「今注目の不動産投信」というテーマでセミナーをご依頼いただきました。

会場はJASSさまの大阪支部のセミナー会場です。支部は大阪市内の十三というところにあり、アクセスのよい場所で事務所からも楽に行くことができました。

ご参加のみなさんは、JASSのメンバー、つまり退職をされた方々で、わたしの父かそれ以上の年齢の方々ばかりということでした。
退職金を運用されている方も多いとお聞きしていたので、ファイナンシャルプランナーの立場から退職金ならではの注意点などもお伝えしました。
すでに株式投資などの経験者や投資信託を保有していらっしゃる方も多く見受けられたので、株式や債券との違い、共通点などをお話ししました。
メリット・デメリットではなく、不動産投資信託の特徴、を説明させていただきました。なぜなら、メリット・デメリットはその方の目的やリスク許容度などに よって異なるからです。わたしの目からメリットと思っても他の方からはデメリットに感じてしまうこともあるのです。
ファイナンシャルプランナーで大事な事は中立であることです。
私的な意見は基本的には不要だと思います。ただ、最後の判断などでは、やはり、「中野としては・・・」というところも必要かもしれませんが・・・。

しかし、長い経験は知識ではかなわないなぁと思うようなコメントをいただいて、こちらも勉強させていただきました。

*日本セカンドライフ協会(JASSくらぶ)は、サラリーマンOBの「生きがい」づくりを支援するために、多くの企業・団体の参加を得て発足した組織です。バラエティにとんだ数多くのイベント・サークル活動を実施しています。

以下、2018/08/20に追加

ちなみに不動産投信とは、REITと略されて呼ばれることが多いです。

REITはReal Estate Investment Trustの略で実物不動産の投資信託という意味です。
REITの仕組みの始まりは、1960年米国で組成されました。日本のREITの事はJ-REIT(ジェイ・リート)と呼ばれることがあります。日本でのREITの開始は2001年で日本ビルファンド投資法人とジャパンリアルエステイト投資法人という2銘柄が上場してスタートしました。2020年7月現在では、63銘柄が上場しています。REITの投資対象は様々で、オフィスや商業施設の他、住居や物流施設、ホテル、ヘルスケア施設などさまざまな不動産を投資対象にいています。

日本以外にもヨーロッパやオーストラリア、香港、シンガポールなど様々な国々て組成がされています。世界のREITの時価総額は約160兆円程ありますが、時価総額の7割程度は北米が占めていますが、日本のREITの時価総額は約16兆円と拡大しています。
REITの投資法人は利益の大半を投資家に分配することで法人税を免除される仕組みになっています。このため、内部留保などできにくいため、分配金は株式の配当より高くなることが期待できます。

REITはたくさんの資金を投資家から集めて不動産を購入・管理をして家賃収入や売却などで利益を得ます。利益のメインは家賃収入のため、安定的なリターンが期待できます。しかしながら、不動産価値や賃料の変動、空室率、金利、需給関係などさまざまな要因で投資元本は変動することになります。

特に急激な景気悪化などの場合は、法人内部に資金を留保できないため、資金繰りの悪化などが懸念されて大きく下落することもあります。

実際、リーマンショックやコロナショックの際にあ大幅に下落することがありました。

REITは高い利回りが期待できますが、上述のように大幅に下落をすることもあります。高い分配金を受け取りながら長期で運用することで、分配金収益を積み上げることで価格の変動リスクをカバーするような運用を考えましょう。

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