2022年5月9日と5月18日にC労働組合さまで、「ライフプランセミナー20/30」というテーマで講師を務めさせていただきました
今回はオンラインで全国の組合員さまがお昼休みと終業後の1時間を使って参加していただきました
ライフプランセミナー20/30 は、20代、30代の組合員さま向けのセミナーで、独身の方やご結婚されてこれからさまざまなライフイベントがある方向けのお金との付き合い方の初級編のような内容になっています
今回はそのセミナーの内容をベースに「お金との付き合い方」についてお伝えします
20代、30代では老後のことは考えらえない・・・
私自身がそうでしたが、20代、30代で、「老後」といってもぼんやりとしかイメージできないのものだと思います。
ただ、近年、FP相談を受けつけていて、若い世代でも「老後が心配」ということで相談に来てくださる方は増えてはいますが、多くの方はあまり考えていないのではないかと思います
組合員(つまりは会社の従業員)全体となると、「老後が心配」と考えている人は少ないと思います
しかし、「貯金はしなくてもいい」と考えている人は少ないでしょうし、早めに準備するに越したことはありません
スポーツでもそうですが、いきなり全力疾走しようとしてもできませんし、ケガのもとになってしまいます
ある程度、体をほぐすとか、基礎的な体力はつけておいた方がいざ全力疾走した時もよい結果が生まれる可能性が高くなります
お金についても同じことが言えます。いきなりたくさんのお金を貯金しだしたり、投資をしても長続きしなかったり、大きな失敗(損失)を被ってしまう可能性が高くなってしまいます
まずは近い将来のお金(支出)について考える
早いうちから貯蓄体質になる、資産運用になれるためにも、まずはイメージが浮かぶ範囲での将来の目標、少し大きなお金が必要になる時期や出来事を考えてもらうことから初めてもらうことをしてもらいました
人によって将来の夢やしたいこと、叶えたいことはさまざまですが、例えば(ちょっとテンプレート的ですが)
- 2年後に車を買いたい
- 3年後に結婚をしたい
- 結婚したら2~3年でマイホーム購入をしたい
- 来年2週間くらいヨーロッパ旅行に行きたい
などなど、数年後の自分がしたいこと、「こんなことしているだろうなぁ」ということを考えていただいて、その時にいくらお金が必要かを考えていただきました
例えば、3年後に150万円必要であれば、1年間50万円、月々だけなら約4万円、年2回のボーナスで15万円ずつ貯めるなら月々は約2万円弱・・・といったように、具体的に貯め方を考えてもらいました
会社の福利厚生などの制度も上手に使って賢くためる
C社の場合、お金を貯めるための福利厚生も充実していましたので、紹介をしました
持ち株会や財形貯蓄の年金財形、住宅財形を使うと掛け金にプラスして会社が上乗せで給付をしてくれる制度があったり、会社の確定拠出年金に給与天引きで掛け金をプラスするマッチング拠出があったりと是非使ってもらいたい制度があったのでセミナーの中でご紹介しました
みなさんが働いている会社でも貯金などに対する補助が出る制度があるかもしれませんので、是非確認してもらえたらと思います
普段のお金の賢い使い方
お金を貯めたいけど、なかなか思うようにたまらない、ついつい使いすぎてしまう、毎月赤字でボーナスで補填している・・・という人もいるでしょう
そういう人はお金を貯めることを考える前にお金の使い方についてまずは考えてもらうことが大事です
3つの口座を使い分ける
お金を貯めようと考えると、「節約」を考えたり、スタートさせたりする人が少なくありませんが、あまりお勧めできません
食事制限をするダイエットと同じで、ずっと「ガマン」が必要になってしまうからです。ガマンはなかなか続きませんし、ストレスが溜まってしまって、結局たくさん使ってしまう・・・ということになりかねません
お金を上手に使うには、節約をするのではなく、お金を使い分ける仕組みづくりが大事になります
その仕組みが、「3つの口座」です3つの口座は
- 普段の生活費用の口座
- 一時的な出費用の口座
- 貯金用の口座
3つを使い分けることによって、何にお金をどれくらい使っているのか、や普段のお金の使いすぎを抑えることができます
仕組みづくりについては、長くなってしまいますし、実践するにはサポートが必要な場合が多いので、身近なFPに相談するか、わたしのお試し相談にお越しください(営業っぽくなってすみません💦)
決済方法にも気を付けよう
お金が貯まる体質にするためには、3つの口座を使って仕組みを作ることと、一旦、クレジットカードでの「翌月払い」などをストップするために、2~3か月現金だけで生活していただくのがベータなのですが、今は、ネットでの買い物やキャッシュレス化が進んでいて、「現金だけ」はなかなか難しくなっています
このような場合は、「即時決済」ができる決済方法をなるべく使うことをお勧めしています、QRコード決済でもチャージしたものを使うとか、ネットでの買い物やクレジットカードの代わりのカード決済としてデビットカードを使うなどです
お金を借りる時の注意点
欲しいものや、やりたいことがある場合、基本的には、「お金を貯めて使う」が基本ですが、どうしても買い物が先になった場合は、「借金」になってしまいます
- リボ払い
- (車の)残クレ
- キャッシング
などは耳障りがよいですが、すべて「借金」です
借金には金利が付きますし、今述べたような仕組みはかなり金利が高いものが多く、数%から10数%となります
お金を返すどころか、利息も払えていない・・・という状況に陥ってしまいかねませんので注意が必要です
リボ払いや残クレを使う前に、「これを使ってお金を借りたら、総額いくら返さなくてはいけないのか」をしっかり考えるようにしましょう
まとめ
お金が貯まる、資産運用をするは、自然とできる人もいるかもしれませんが、多くの人はなかなかできません
しかし、「ガマン」をするのではなく、仕組みを作って「使える分だけで暮らす」クセを付けてもらえたらと思います