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セミナーテーマ:資産運用を“人生100年時代”の味方に

2019年7月28日に大阪市立男女共同参画西部館「クレオ大阪西」さまで
「資産運用を“人生100年時代”の味方に」というテーマでお話をさせていただきました。

少子高齢社会の中、老後の不安の内容は、1番が健康、2番が老後の生活費、
3番が介護と「お金と健康」が不安材料になっています。

今回のセミナーでは、単に「どのように運用をすればいいのか?」
だけでなく、老後にどれくらいの出費があるのか?
生活費以外にどんな出費がまっているのか?

話題になった「老後の生活費2000万円不足問題」とはそもそもどういうものなのか?

公的年金は自分の場合、どれくらいもらえそうなのか?

など、本当に老後に必要なお金がいくらくらいなのか?

貯金だけではどれくらい不足しそうなのか?

具体的に資産運用をするならどうしたらいいのか?

話題のつみたてNISAやiDeCoはどのような制度で、
どのようなメリット・デメリットがあるのか?

など、個別相談でもよく聞かれる質問などを中心に
お話させていただきました。

セミナーにご参加の方は30代から70代までの男女で
運用のニーズはさまざまですが、どの方にも少しは
参考になるお話を一つは持って帰っていただけたかと
思います。

アンケートでは、「もっと早くこの話を聞きたかった」とか
「逆に慌てる必要がないと思った」とか様々な感想を
いただきました。

資産運用というと、お金が欲しい、欲の塊のようなイメージを
持つような人もまだまだ少なくありませんが、資産運用をすることで
必要なところにお金が回って社会がよくなることで、
まわりの人も豊かにすることができる社会的にも意義があること
だということも少し知っていただけました

資産運用の基本は長期分散積立投資いるのはなぜ?

つみたてNISAやiDeCoが浸透してきているのでなんとなく
「投資は長期分散積立投資」と思っている人も増えてきました。

では、なぜ長期分散投資が良いのかをそれぞれお伝えしたいと思います。

長期投資のメリットは?何が根拠なの?

短期では上がり下がりを当てることはできません。

急に景気がよくなることもあれば、いきなり不景気に
なることもあります。

このような急な変化を当てることは普通の生活をしている
私たちに当てることも、迅速も対処することも難しいでしょう。

しかし、長期で考えれば経済は成長する、だから長期投資が
大事だと言われています。

では、なぜ「長期的に見れば経済は成長する」といえるのでしょうか?

理由は二つあります。

一つ目は人口の増加です。

経済が成長する要因は消費です。

人口が増えれば、人口の分、食べるものも必要ですし、
着るもの、住むところ、さまざまなものが人口が増えた
分だけ必要になります。

つまり、人口が増えることで消費が増えて経済が成長
することになります。

では、人口は増えるのでしょうか?

日本では、今後人口が減っていきますが地球規模では
まだまだ増えていきます。

現在、世界の人口は約75億人ですが、2040年には90億人を
超えます。

つまり、今後20年間は人口が増えていき、その分だけ
経済が成長していくということです。

もう一つはテクノロジーの進化です。

例えば、通信機器ひとつをとってもどうでしょうか?

私が子供の頃の40年前は、黒電話しかありませんでしたが、
しばらくすると、子電話とか、ワイヤレスなどの
機器が出てきました。

その後、弁当箱サイズ(笑)の携帯電話が発売され、
ちょっとしたら手のひらサイズの携帯電話が作られ、
i-modeといった簡単なインターネットに接続できる
携帯電話が販売され、今では動画が一瞬でダウンロード
できるようになっています。

このようなテクノロジーは、どんどん提供され、
便利なモノは求められます。

つまり、モノが売れる→消費が活発になる→経済が
成長するということです。

徐々に人口が増えること、テクノロジーが進化することで
経済が発展する。結果として長期的に見れば投資の結果が
でるということです。

分散投資の目的はリターンではない?

長期投資は、長く保有することで短期の上げ下げではなく、
経済の成長を信じてリターンをえることでしたが、分散投資は
リターンを高くすることではありません。

リターンを高くするには、集中投資をしてタイミングがよい
時に売却して利益を確保することです。

これに対して、分散投資は、「リスクの幅を小さくする」
ことが大きな目的となります。

例えば、国内の株式と債券だけで考えてみましょう。

現在、国内の債券は低金利が続いているために大きな
リターンを見込むことはできません。

それに対して国内の株式は、上がったり下がったりは
するものの、高いリターンが期待できます。

例えば、

  • 国内債券のリターン:-5%~+5%
  • 国内株式のリターン:-30%~+30%

だとします。

100万円を投資したとすると、
国内株式に100%投資していたとすると、70万円から130万円の
変動幅が考えられます。

では、国内債券と国内株式を50%ずつ保有していた場合は
どうでしょうか?

この場合、最大のプラスマイナスは、82.5万円から117.5万円
になります。

つまり、プラスは小さくなりますがマイナスも小さくなります。

分散投資は、大きなリターンを得るのではなく、確実性を
少しでも上げるためのモノということが分かったかと思います。

積立投資は、下がってもあんしん!?

資産運用でリターンを得るには、「低い時に買って、高い時に売る」
のが一番いい方法なのですが、いつが低くて、いつが高いかを
当てるのはかなり難しいことです。

まとまった資金をあるタイミングに一気に投資にまわしてしまった場合、
たまたま低い時だった場合はラッキーですが、高い時だったら
どうでしょうか?

投資をした途端、急落して、いつまで経ってもなかなか回復しない・・・

となってしまうと精神的にもよくないでしょう。

それに対して、毎月や毎週定期的にコツコツ買付けをした場合は
どうでしょうか?

買付けをスタートして、順調にプラスが出ていればそれは嬉しい状態
でしょうし、買付けをスタートした途端に下落を始めたととしても、
「次に買う時はより安く買える」と思うと「もっと下がればいいのに」
とおもえるのではないでしょうか?

つまり、積立投資は、上がってもいい、下がってもいいとどちらの
状態でも将来のリターンを考えれば不安な気持ちになりにく投資方法の
一つではないでしょうか?

前述のように長期で投資すれば、将来的には利益を得ることができると
頭ではわかっていても、資産がマイナスになっている状態で冷静さを
保ち続けることは難しいことです。

積立投資は、下がっていてもラッキーと思える投資方法なのです。

正しい知識で長期分散投資を続けよう

政府はつみたてNISAやiDeCoなどで税制メリットを提供することで
長期分散投資を多くの人に実施してもらいたいと考えているのでは
ないかと思います。

しかし、税制メリットだけが注目されていて、つみたてNISAやiDeCoで
行う「長期分散投資」のメリットをちゃんと理解していない人も
いるのではないかと感じています。

いくら税制メリットがあるといっても自分の資産が大きく減ってしまって
しまうと、途中でくじけてしまって投資をやめてしまうことになりかねません。

つみたてNISAやiDeCoを使うことはとてもよいことですが、是非きちんと
長期分散投資の意味を知って老後のための資産形成をしてもらえたらと思います。

なかなか自分だけでは投資方針を考えることができない、具体的な商品を
選択できない、資産運用の基礎的なことからレクチャーをしてほしいと
感じている人は、是非ファイナンシャルプランナーのサポートを受けて
後悔のない資産運用をしてもらえたらと思います。

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