対面・オンラインを大阪市内(心斎橋・北堀江)の事務所でお試し相談実施中!

「おつり貯金・投資」アプリは老後資金準備に向いているか?

最近、スマホアプリで対応金融機関と連携させて、
あらかじめ100円単位、500円単位などのおつりを
貯金や投資に回すサービスがあります。

老後の暮らしのお金に不安がある人にこのアプリは
有効か?考えてみました。

無意識に楽々、がキーワード

おつり貯金やおつり投資のソフトを提供している会社の
ホームページや体験談などを見てみると、
「無意識にお金が貯まる」「無理なく始めることができる」
「楽に貯まる」などのことが書かれています。

考え方としては、例えば、100円単位でおつり貯金を設定した場合、
220円の買い物をしたときは80円がおつり貯金に回ることになります。

確かにこれだと、負担感はなく貯まるかもしれません。

「毎月使い過ぎて、どうしても貯蓄ができない」という人には
いいかもしれません。

アプリの気を付けるポイントは?

アプリを使うにあたっては気になる点もあります。

一つは、利用できる金融機関が限られている場合があります。

金融機関のデビットカードを使うことで管理することや、
口座の中に仮想貯金口座を作るため、対応できる
金融機関が限られているようです。

もう一つは、実際におつり投資がされている訳ではないようです。

おつり投資の場合、アプリ内でおつり部分が投資に
回っているように見える仕組みになっているようですが、
実際にはおつりとして貯めたお金が月に一度投資にまわる
ようになっています。

このため、アプリ上では使えるお金が減っているように
見えるのですが、実際の金融機関にはお金が残っている
状態になっていますので、もしかすると、現金などを
引き落とすことで結局は使い過ぎになってしまう
可能性があります。

そして、おつり投資の場合、コストがかかることです。

月額利用料や投資に回した金額の残高に応じて
コストを必要とする場合があります。
少額の投資に対してある一定のコストを払うのは
少し勿体ないという気もします。

「おつり貯金・投資」アプリは老後資金準備に向いているか?

老後資金準備は、老後に不足するお金を前もって
準備することが目的です。

ですので、例えば、60歳までに5,000万円と
いったようにあるていど大きなおかねになる
可能性が高いです。

そして、老後資金は、必要不可欠なお金になので、
計画的に準備する必要があります。

ですので、「おつりが出た時に貯める」というのは、
「使って余ったら貯金する」のに近い感覚になり、
計画的とは言えません。

おつり貯金は、余裕資金や近い将来の旅行や
買い物などの楽しみのために使って、
老後資金準備はおつり貯金とは別にしっかり
考えて準備するのがいいのではないでしょうか。

 

SHARE