高槻市立三箇牧公民館主催で、11月6日、20日の2回講座で「生活プランセミナー 家計を預かる女性のために~My未来年表を作ろう~」というテーマのセミナーの講師をさせていただきました。
今日(11月20日)は第二回目で、第一回目で作っていただいた未来年表の中で、特に三大支出といわれる、教育費、住宅(住宅ローン)、保険について考えていただきました。特に住宅購入、住宅ローン、保険に関しては、ちょっとした考え方や知識などによって、支出を軽減することができることと、その情報をお伝えしました。ご年配の方もいらっしゃったのですが、老後の医療保障などで悩んでいらっしゃった方へのアドバイスさせていただき、年代に関わらず、必要な情報をお伝えできたと思います。
My未来年表とは
My未来年表とは、実際には「ライフプラン表」というものですが、まだまだ「ライフプラン」という言葉はあまり浸透していないかな、と思い、イメージしやすい言葉に変えてお伝えをしました。
ライフプランは、将来の人生におけるイベント事について考えてもらうものです。いつ、どんなイベントがあるのか?どんなことをしたいのか?などを考えることです。
具体的には、例えば1歳と3歳の子どもがいれば、
3歳の子どもは、3年後に小学生入学、その6年後には中学、さらに3年後には高校、そしてさらに3年後には大学進学といったイベントがあります。
同じように1歳の子どもにも同じように進学があるでしょう。
そして、それ以外にもマイホームを購入したり、車の買い替えがあったり、さらに先には退職などがあったりします。
そして、自分自身や家族にしたいことなども考えてもらいます。例えば、年に2回は国内旅行をしたい、3年に一度は海外旅行に行きたい、子どもにはアメリカに留学させたいといったような楽しみとしてのイベントも考えてもらったりします。
ライフプランに必要なマネープランも考える
何かやりたいことや実現したいことの多くにはお金が必要なことが多いのが現実です。
子どもの進学にもお金が必要ですし、マイホームの購入、車の買い替え、旅行などにもお金が必要になります。
そんなお金がライフプランの中で、いくらくらい必要なのか?そのお金を用意することができるのか?などを考えるのがマネープランです。
ファイナンシャルプランナーはこのマネープランを年単位で考え、1年間の収支によっていくら貯蓄ができそうなのか?お金が必要なライフイベントまでにそのお金をじゅんびできるのか?を「キャッシュフロー表」を使って見える化します。
キャッシュフロー表を作るメリット
キャッシュフロー表を作ることで、10年後、20年後の年間の支出がいくらくらいなのか、どのくらいの貯蓄ができているのか?場合によってはお金が不足してい待っているのか?を視覚的にわかりやすくなり、今後のマネープランを考えるのにとても役立ちます。
キャッシュフロー表は単に、年収や普段の生活費やライフイベントとライフイベントに必要な金額を入力して結果を見るだけではありません。
もし、将来のライフイベントを実現するための収入が不足してしまっている場合は、どうしたら解決できるのかを考えるツールとなります。
不足を補うためにはあとどれくらいの収入があればよいのか?
ライフイベントの中で何か割愛してもいいと考えているものはないか?
ライフイベントの時期を変えることで、収支のバランスをよくすることはできないか?
今ある、そしてこれから得られる収入から貯金だけでなく、資産運用などで、必要なお金を作り出すことはできないか?
普段の生活の中で減らすことができる支出はないか?
などを考えるきっかけになります。
そして、その考えた内容を実行したことを反映したキャッシュフロー表を作り直して収支が改善することができるのか?などを確認することができます。
実現可能なライフプランを作るためにキャッシュフロー表はとても有効なツールです
キャッシュフロー表は見直しも必要
実現可能なライフプランとなったキャッシュフロー表は一度作っただけで放置するより、数年に一度、作り直すことも大事です。
キャッシュフロー表はあくまでもその時の予想であり、シミュレーションでしかありません。
実際の生活がスタートして、本当にその通りになるとは限らないからです。
実施の生活がスタートして、その実態をキャッシュフロー表に反映することでよりリアルなシミュレーションになり、より現実可能なライフプランになっていくでしょう。
また、当初考えていたライフプランと違った暮らしになることも考えられます。
例えば、思った以上に収入が上がった。当初は考えていなかった転職をした。考えていた家族構成と違う家族構成になった。新しい趣味が増えたなどなど、人生には思っていなかったことが起きるのが当たりまです。
当初考えていたライフプランと違うことが起きた場合、そのライフイベントを反映した形でシミュレーションして、「あんしんして豊かな暮らしを実現できるか」を確認してもらえたらと思います。