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確定拠出年金、せっかくだから自分で選択しよう!

新聞の記事でりそなや野村證券は、個人型確定拠出年金の
商品を選択をせずにある一定期間が過ぎた場合、
自動的に投資信託が購入される初期設定に変更するという
記事がありました。

この記事からちょっと資産運用や確定拠出年金について考えてみたいと思います。

確定拠出年金をスタートさせる理由は?

わたしのところに相談に来られる人でも、最近「個人型確定拠出年金
(通称:iDeCo)」をスタートさせたいのだけど・・・というきっかけで
相談に来られる方が増えました。

iDeCoをスタートさせたい理由を伺うとほとんどの人が

「節税メリットがあるから」

という答えが返ってきます。

確かにiDeCoは掛金に対しての控除や運用益に対しての非課税など
確かに税制メリットは魅力的です。

しかし、iDeCoの目的は老後資金準備をお金にも育ってもらって
準備するための制度ですので、節税だけに目を奪われ過ぎないで
もらいたいと思っています。
iDeCoの口座入れた掛金は60歳までは原則引き出せませんし、
投資信託を選択した場合は大きく下落することがあります。

特に長期で運用をしていれば、必ず何度かは下落を体験する
ことになるでしょう。

大きく下落した場合は、節税のメリットを大きく上回る損失が
出てもおかしくありません。

iDeCoをつかうことは、節税が主ではなく

「老後の資産形成を効率よく行う」

ことを主として考えていただき、

①老後に必要なお金がいくらなのか?

②iDeCo内ではどれくらい準備したいのか

③そのためにはどのような商品を選択すればいいのか?

④リスクがどの程度の大きさなのか?

を考え、知ったうえでスタートしましょう。

投資信託が自動で選択されるとどうなる?

記事のように自動的に投資信託が選択される場合、
どのようなことになるでしょうか?

記事の中では初期設定する投資信託はターゲット
イヤー型と言わでのもので、国内外の株式や債券などが
組み合わされた商品で、その比率を変更していき、
徐々に投資リスクを下げていく商品が選択される
予定だそうです。

ファイナンシャルプランナー的には今の負担を小さく、
老後資金準備をするため、お金にも育ってもらうために
資産運用は必要と考えています。

またターゲットイヤー型 投資信託については年数が
経過するごとに運用リスクが徐々に下がっていくための
運用比率を自動変更する仕組みは、投資期間が短くなっていく
ことに合わせて運用リスクが下がるということは、
考え方としては悪くないと思っています。

しかしその反面、加入者が求めていないリスクを取らせる
ことになる可能性もありますし、本当にその運用比率が
加入者が必要なお金を準備するために適切な配分なのかもわかりません。

加入者が自分で選んでいないということは、ブラックボックスで
運用されているのと変わりない状態と言っても過言ではありません。
そんな状態で大きな損失が出てしまった場合、加入者はどのように
対処すればいいかもわからなくなってしまいます。

こような状態は個人的には好ましいことではないと思っています。

資産運用に限らず、何かをしようとするときに大事なことは、
自分の考えを反映して行動することです。

資産運用する、しない。確定拠出年金の商品を元本確保型の定期預金や
保険商品にする、リスクを許容してお金にも育ってもらう ために
投資信託を選択する、など、選ぶということが大事になります。

投資信託を選んだとしても、どの程度のリスクをとるかという
ことも知った上で選択して欲しいと思っています。

前述のように、相談の中でも個人型確定拠出年金をしたい
という相談者がとても増えてきました。

しかくし多くの人は税制メリット前提で利用したいと思っており、
お金にも育ってもらうというところが二の次にになってしまっている人
が多いです。

節税より大事なことを確認しよう

「自分の暮らし老後の暮らしを豊かにするためにお金にも育ってもらう」
そのことを前提にした上でより有利な制度として確定拠出年金を選んで
いただければと思っています。

人によっては確定拠出年金を使うことがデメリットやリスクになってしまう
場合もあります。
しかし節税を大前提にしてしまうとその判断が狂ってしまうことになりかねません。
雑誌やテレビ新聞などから情報を得ることはとても大事です。
しかしそれがのメディアからの情報で 自分の考えや目的を失ってしまっては
意味がありません。

本来の目的、つまり何を実現したいか?そのためにお金に育って
もらう必要があるのか?
目的を達成するためにどのような制度や仕組みを使ったらいいのか
をしっかり考えた上で 上手に制度を使いましょう。

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