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独身の老後資金はいくらあればいい?

ファイナンシャルプランナーの中野です。

年金問題などもあって、ご相談の中でも住宅購入相談と同じくらい老後の生活費の準備の相談が多くなっています。

では、老後のお金ってどれくらい必要かご存知でしょうか?

「老後の生活費は8,000万円くらい必要」とか、「老後までに2,500万円は準備しましょう」などと聞いたことがある人も多いかもしれません。

老後の生活費の金額の根拠は?

では、この8,000万円とか、2,500万円とかいう数字はどこからでてきているかご存知ですか?

8,000万というお金は総務省の「家計調査年報」という統計データから、平均的な老後の生活費を60~85歳までに使ったときの総額になっています。

そして、2,500万円という数字は、60~85歳までに年金を受け取る総額を生活費(8,000万円)から引いたもので、自分で準備しなくてはいけない金額となります。

ここで気を付けて欲しいのは、あくまで生活費は「夫婦二人の生活の平均」の数字、年金額は夫婦二人の年金の総額になります。

しかも、年金は、「夫が40年間厚生年金で奥さんが40年間専業主婦」という最近ではあまり見かけない「モデルケース」から出てくる数字です。

なので、働き方や年齢、暮らし方によって全然違うので、「自分達だったらどれくらい必要なのか?」「自分達はどれくらい年金がもらえそうか」「自分達はいくら準備すればいいのか」をしっかりと考える必要があります。

ではなと、描いていた老後とは違う暮らし方になってしまいかねません。

独身者の老後資金は”夫婦世帯の半分”というわけではない

とはいえ、具体的な数字が見えにくいときは平均値も使ってもいいかもしれません。

しかし、気を付けないといけないのはこれらのデータは「夫婦二人」が前提です。

では、独身の方だと、これの半分というワケではありません。

例えば、住居費などは広さは違ったとしてもお家賃や維持費が半分になるわけではありませんし、水道光熱費の基本料金は一人も二人も同じです。食事代もおうちで作るなら、一人だから半分で済むというワケにはいきません。

独身の方が老後の生活費で参考にしてほしいのは、「今の自分の生活費」です。

今の自分の生活費から、老後になってから減りそうなもの、増えそうなものを想像します。

例えば、「会社に行かなくなったら外食費は減るかな」とか、「医療費はいまよりちょっとかかるかな」「住宅ローンが終わるから住居費は固定資産税と管理費・共益費だけになるな」といったように項目ごとにプラスマイナスを考えて、「老後はこれくらいお金がかかりそう」と想像していただくことが大事です。

独身の方がしっかりと老後資金を準備しないとダメ!?

老後の生活費を考えると夫婦世帯よりも独身世帯の方が一人あたりの生活費は多くなる傾向があります。

つまり、独身の方が老後資金はしっかりと準備しておかないといけないということになります。

独身の方が現役時代は負担が小さいので、使えるお金が多い気がしますが、あらかじめしっかり老後資金を準備していく必要があります。

なかなかお金が貯まらないという人だけでなく、なんとなくお金が貯まってる人も「本当に老後に必要なお金がいくらなのか?」をしっかり知ってカシコく準備していきましょう。

 

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