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シングルはより意識して貯金・資産運用を

シングル世帯の貯蓄状況

新聞記事でシングル世帯の貯蓄状況についての記事がありましたので紹介します。

シングル世帯の平均貯蓄額は?

金融広報中央委員会の調べによると2017年のシングル世帯の平均貯蓄額は924万円とのことで5年前の2012年にくらべて242万円増えています。

ひとくちにシングルと言っても、20代のシングルもいれば、50代、60代それ以上のシングルも居ますし、男女によって変わるかと思います。

なので、平均貯蓄額が924万円といっても、この金額だけを見て、自分自身の貯蓄状況と比較して、自分の貯金が多い少ないは判断できないと思います。

ただ、言えることは、5年前に比べて平均貯蓄額が上がっているということです。

これは、将来の心配などから貯蓄を増やしている人が多いのではないかと想像できます。

そして、924万円という数字は小さいとは言えない金額ではないかとも感じるのではないでしょうか?

シングル世帯の貯蓄平均924万円は現実的か?

ただ、注意が必要なのですが、平均値というのは貯蓄ゼロの人から数千万円、数億円持っている人も含めて、その総額を単純に人数で平均した金額になります。

なので、一部の大金を持つ人の資産に引っ張られて、平均値は大きく見える傾向があります。

一部の飛び出した数値の影響を考慮して出す数値として中央値という値があります。これは、数値の低い方と高い方を順番に並べて、その中心になった点の数値を表します。つまり貯蓄でいうとゼロや少額の人が多く、たくさん持っている人が少ない場合、中央値は平均値に比べ小さくなります。逆に貯蓄が少額の人が少なく、たくさん持っている人が多ければ平均値より中央値は高くなります。

一般的に平均値より、中央値の方がよりたくさんの人の数値が反映されているといえるでしょう。

その中央値で計算するとシングル世帯の貯蓄の中央値は32万円となっています。これは5年前の100万円から大幅に減っている状態です。

平均値の金額が上がり、中央値の金額が下がっているということは、たくさん持っている人は持っているが、あまり持っていない人が増えている、ということになります。

シングル世帯の貯蓄ゼロは4割!?

貯蓄額としては、いくら、ではなくゼロという人もいます。

この調べでは、今回、シングル世帯の貯金がない世帯は4割もあるとのことです。

先ほども書きましたが、シングルといっても、年齢は様々ですが、4割となると、若年層だけでなく、いろいろな世代で貯蓄がゼロの人が居ると考えてもいいでしょう。

収入が増えても貯金は増えない!?

1958年に、イギリスの歴史学者・政治学者であるシリル・ノースコート・パーキンソン氏が提唱された法則があります。
これは、お金との付き合い方としても時々目にするものです。

第1法則:仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

第2法則:支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

第2法則がお金にまつわることですが、つまり、収入が上がったら、上がった分だけ使ってしまうことを示唆しています。

すべての人に当てはまるワケではありませんが、わたしのところにご相談に来られる人も、年収が高い人はそれだけお金も使っている傾向があります。

もちろん、収入が増えた分だけ、より豊かな暮らしをすること自体は悪い事ではありませんが、将来の収入が減る老後の生活費などが準備できていない状態は問題といえるでしょう。

収入が上がるまえに貯まる仕組みを作ろう

収入が増えた分、支出も増えるのであれば、初めから残さなくてはいけないお金を予め取っておく必要があります。

いわゆる「天引き」です。貯金などで引いて残った金額で暮らしていく仕組みを作ることができません。

「残ったら貯める」では、先ほどの法則を考えると、残ることはありません。

予め、将来必要になるお金は使う前に取っておくことが大事です。

貯めなくてはいけないお金を明確にするライフプランを

しかし、「なんとなく」では天引きも長く続きません。

欲しいものがあったら、天引きしたお金を取り崩ししまったり、天引きの額を減らしてしまったりして今します。

まずは、

「将来どんなことでお金が必要になるのか」

「どれくらいのお金を準備しなくてはいけないのか」

をしっかりと考える必要があります。

そのためには、あなた自身の将来をぼんやりとでも考える、
つまりライフプランを考えることが大事です。

そのライフプランを実現するためには、いつ、いくらお金が必要なのかをしっかりと考えるためのキャッシュフロー(お金の流れ、貯蓄の推移予測)を確認することが大事です。

FPと作るライプラン表

資産運用は逆算で

キャッシュフローが確認できると、「いつまでに、いくら」お金を準備しなくてはいけないのかが明確になります。

その上で、今の生活からいくら先の事のために「使う」ことができるかを考える必要があります。

例えば、30年後に2000万円が必要であれば、月々約5.5万円を貯める必要があります。

月々30年後のために、5.5万円を使えるのであれば、貯金をしておけば、30年後には2000万円が貯まっています。

もし、毎月5.5万円が難しい場合は、いくらなら大丈夫かを考えます。

もし、3万円だったら、30年で1080万円となります。
もし2000万円を準備したいのであれば、約3.8%の運用を行うことで2000万円を準備することができます。

資産運用はなんとなく始めるとよい結果が出せない可能性もあります。

始めた当初に結果が出なかった場合、途中で諦めてしまうかもしれません。

何のために資産運用を行うのか?をしっかりと考えてから具体的な商品選びなどを行ってください。

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